大相撲の番付システムを学ぼう

大相撲における「番付」とは、力士の階級や実力を示すシステムであり、力士たちの順位が一覧になって表示されます。

番付は年に6回行われる本場所ごとに更新され、力士たちの成績や勝敗によって上下が決まります。番付にはいくつかの主要な位があり、上から「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭」という順で格付けされます。

力士は、それぞれの位に応じた責任や期待を背負い、特に上位になるほどその重みが増します。番付表は、力士にとっての実力の証であり、またファンにとっても力士たちの現在の位置や調子を知るための重要な指標となっています。

各力士がこの番付に一喜一憂し、昇進の喜びや降格の悔しさを味わうため、番付が発表される日は相撲界にとって一つの節目と言えるでしょう。

番付の中でも「幕内」は、相撲界で最も注目される階級の一つです。幕内はさらに細かく、上位から横綱、大関、関脇、小結、前頭に分かれています。幕内に属する力士たちは、相撲界の中でも一流とされ、名実ともにその実力が認められています。

幕内の力士はファンからの注目も高く、取組での活躍が求められます。幕内力士になるためには、厳しい取組で勝ち越しを重ね、階級を上げることが必要です。

また、幕内には大銀杏(おおいちょう)と呼ばれる特別なまげを結う資格があり、この髷は力士の誇りとも言われています。幕内の力士たちは、各場所で安定した勝ち星を積み重ねることで、さらに上位の番付に上がり、最終的には「横綱」を目指す道を歩むことができます。

番付の最上位に位置する「横綱」は、相撲界において最高の地位であり、力士にとっての最終目標です。横綱に昇進するためには、ただ強いだけでなく、品格や人格も求められます。

横綱に昇進するためには、通常、大関として優勝や好成績を重ね、相撲協会からの厳しい審査を経る必要があります。横綱には特別な権威があり、「土俵入り」と呼ばれる伝統的な儀式も行われます。

土俵入りでは横綱のみが「綱」をまとうことが許され、この綱が横綱の象徴でもあります。横綱は他の力士とは異なり、勝ち越しや負け越しだけで番付が変動することはなく、成績が悪化した場合でも降格はなく、引退するまで横綱の地位が保たれます。

しかし、横綱としてふさわしい成績が続かない場合、引退を選択することが暗黙の了解とされており、横綱にはそれだけの重責が伴います。

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